まず、プロジェクトの設定の [デバッグ] タブに移動し、ネイティブ コードのデバッグが有効になっていることを確認します。これにより、Visual Studio の [モジュール] ウィンドウでネイティブ実行可能ファイルとマネージ実行可能ファイルを表示できます。
プログラムをデバッグまたはリリース モードで実行し、[モジュール] ウィンドウを開きます。次の 2 つのいずれかが表示されます。
- いずれかの clrjit.dll のみが読み込まれます。つまり、RyuJIT を使用してすべてのマネージド コードがコンパイルされます。
- または、clrjit.dll と compatjit.dll の両方が読み込まれます。これは、レガシー JIT64 コンパイラを使用してマネージ コードをコンパイルし、他の実行可能ファイルのマネージ コードがいずれかのコンパイラを使用する可能性があることを意味します。
フォールバック メカニズムが有効な場合、compatjit.dll がロードされます。それ以外の場合、ロードされません。
.NET 4.6 (aka .NET 2015) をインストールした場合、古いバージョンのフレームワークを対象としていたとしても、デフォルトで RyuJIT が使用されることに注意してください。
RyuJIT vs JIT64について。現在、JIT64 の生成コード自体は、RyuJIT で生成されたコードよりも高速です。したがって、この面でのパフォーマンスの向上は期待しないでください。一方、コンパイル時間は異なります。Microsoftによると、RyuJIT のコンパイル時間は、JIT64 より最大 30% 速く、最大 15%遅くなる可能性があります。したがって、この面でもパフォーマンスの向上は期待できません。
ただし、.NET 2015 がリリースされると、状況が少し変わる可能性があります。
ノート
ターゲット プラットフォームが「任意の CPU」の場合、[ビルド] タブの [32 ビットを優先] チェックボックスをオフにする必要があります。それ以外の場合は、x86 JIT が使用されます。