Big-O 表記の背後にある概念は、アルゴリズムの漸近的なパフォーマンスです。N が大きくなるにつれて、Big-O 表記の項が合計時間を支配するようになります。たとえば、O(N^2) アルゴリズムでは、合計時間 T(N) は次のようになります。
T(N) = a * N * N + b * N + c
N が大きくなるほど、b または c の値に関係なく、N^2 の項が支配的になります。
ただし、N が小さい場合は、b と c の項が重要になります。
たとえば、a = 0.001、b = 1,000、c = 1,000,000 の場合。
 N                ~ T(N) [1 significant figure]
 1                1,000,000                (almost all c)
 1,000            2,000,000                (50:50 split on b and c)
 1,000,000        2,000,000,000            (50:50 split on a and b)
 1,000,000,000    1,000,000,000,000,000    (almost all a)
したがって、低次の項を無視すると、低 N でのパフォーマンスは完全に誤って表現されます。高 N では、低次の項は重要ではありません。